我が家には小次郎というスコティッシュフォールドの長毛種の猫がいます。
長毛種は一般的な短毛種よりも少し余計にお世話が必要です。
うちで行っている世話を紹介します。
長毛種特有のお世話は、やはりその長い毛に関することになります。
長毛種の猫は全身の毛が長すぎて、自分の処理能力を超えてしまっていて、自分だけの力では身体のケアをすることができません。
また、毛玉を吐く頻度が短毛種よりも多かったり、足裏の毛も長毛なために前・後ろ脚がすべり関節の悪化を早めてしまったり、お尻周辺が不潔になってしまったりします。
日頃のブラッシング
どの猫もしょっちゅう身体をザラザラした舌で舐めているのですが、長毛種は毛が長い分、消化器に毛玉がたまりやすく、他の猫よりも毛玉を吐くことが多いです。フケも処理できず、身体中に毛がからまった固まりができてしまうこともあります。
毛玉を吐いているうちはまだいいですが、毛玉が大きすぎたり年をとってきたりすると吐けなくて腸閉塞になってしまうこともあるそうです。
なので、なるべく頻回にブラッシングして毛をとってあげることが必要です。
うちで使っているのは「ファーミネーター」という製品で、少しお値段がはりますが、これはとてもいい商品です。おもしろいように毛がとれます。
猫ベッドなどの掃除
なるべく口から入る毛を少なくするという意味では、猫ベッドなどのこまめな掃除も必要です。
ベッドなどには猫の毛がたくさんついていますが、毛が既にたくさんついているベッドには新たに毛がつきにくいので、ベッドについている毛を頻回にとってあげれば、猫の身体の表面の毛がベッドにつきますので、結果的に猫が舐めて毛が体内に入るのを防ぐことができます。
うちでは、「エチケットブラシ」と「粘着式のカーペットクリーナー」で毛をとった後、掃除機をかけています。
掃除機をかけることも同様の意味で重要だと思います。
脚の裏の毛刈り
長毛種は、脚の裏の毛も長くなります。
スコティッシュフォールドは遺伝的に身体の末梢部分が未発達であることが多いので、うちの小次郎は肉球がすべて小さいです。
肉球が小さいことと、脚の裏の毛が長くなってしまうことが合わさって、脚が非常にすべりやすくなっています。
スコティッシュフォールドは脚の関節が悪くなってしまうことが多いので、脚がすべりやすい状態を続けると関節にストレスがかかり、関節の悪化を早めてしまいます。
そのため、うちでは定期的(1ヶ月ごと)に脚の裏の毛刈りをしています。
毛刈りで使っているのは、下の商品です。
ペット用の電動カッターも持っていますが、刃の部分が大きいので脚の裏には不向きなのと、動物病院でこの機械を使っていたので、型番をきいて同じものを購入しました。
切れ味がいいのと、安全なので気に入っています。
サマーカット
犬のように夏になるとものすごく毛が抜ければいいですが、猫は夏になっても犬のように、モッサモッサとは毛が抜けません。
猫は比較的暑さには強い動物ですが、やはり長毛種の猫は暑そうです。
そこで、うちでは夏になると全身の毛を上記の商品(小型トリマー)を使って毛刈りしています。
羊かと思うほど刈った毛が多く、見た目もまるで違った感じになります。
床屋さんではないので、かなり段々になってしまいますが、快適そうですし、毛が短くなった夏は毛玉を吐くことも少なくなります。
お尻回りの毛のカット
長毛種というだけあって、尻尾やお尻回りの毛も長いです。
通常の排泄時は問題なくできることもありますが、下痢だったりするとお尻回りの毛にウンチがくっついていることがあり、そのまま室内を移動するといろいろなところにウンチがついてしまうことになります。
そこで、足の裏の毛を刈る時と同様に、上記の小型トリマーを使って、お尻回りや尻尾についても定期的に毛を刈っています。
足の裏もお尻回りも、毛を刈られることを非常に嫌がりますが、二人がかりで行っています。
脚の裏や、お尻周辺の毛刈り、また爪切りなどはとても嫌がるので、エリザベスカラーをつけて行うとスムーズに行えます。
エリザベスカラーは透明のものや不透明のもの、また、サイズもいくつかあります。うちで使用しているのは動物病院で購入したものです。透明で周囲が見えるようになっており、サイズは(プラスチック部分の)半径?が15cmです。
お風呂での洗体
本によれば、「短毛種は定期的な洗体は必要ないが、長毛種は自身のグルーミングだけでは不十分なため、定期的に洗体した方がいい」、と書いてありました。
しかし、小さい頃から慣れされていなかったこともあり、うちでは定期的にはお風呂には入れていません。(毛刈りした直後はお風呂で洗い流します)
苦痛を与えてしまうのが辛いので、なるべく他の方法を駆使して代償しています。
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